2016.12.26
店舗のみなさんの投票により選出された2016年11月度の「Gィィ~んストーリー」を紹介します。
牛角 高宮店 『喜びに満ちた老夫婦』
11月の最終土曜日。雪がちらつき始め一層寒くなった今日この頃。今日はいつもにも増して車通りが多い日でした。いつも通り数人のパートナーと開店準備をしていました。
「最近寒くなったね。去年の今頃より今年のほうが絶対肌寒いよね!」
そんなたわいもない話をしながら、皆各々に開店準備に勤しんでいました。そしていつの間にか開店の17時前。次から次へと今日シフトインしているパートナーが体を震わせながら出勤してきます。
そして開店10分前…
皆輪を描くように集合します。
「11月26日土曜日、朝礼を始めます!!今日の売り上げ予算は…」
そんな感じで朝礼が始まり、予算の確認、ポジションの確認、
予約の確認、連絡事項が続きます。
さて、いよいよ開店!
17時から続々とお客様が来店します。車が多く出ていたせいか、その日は開店と同時にお客様が流れ込んできます。そんな勢いの中パートナー全員が忙しく動きます。
時間で言えば、あれは17時45分頃、いつも見慣れたお客様がご来店しました。
二人とも少し小柄でお父さんは厚手のジャンバーに手袋を着け、お母さんはニット帽にマフラーをグルグル巻きにして少し寒そうに入ってきました。
「いらっしゃいませ!こんばんは!」
いつも馴染みのお客様が来店され駆け寄りました。
「あれ、今日はちょっと遅いですね!」
どのパートナーもその老夫婦のことはよく分かり皆話します。
いつもであれば17時10分前には来て店の外で待っています。
春も夏も秋も冬も。
「今日もバスで来たけど全然時刻通りに来なくてね、だいぶ待たされたわよ。」
そんなことをお母さんはニコニコしながら言っていました。
お客様をいつものお席にお通しすると、
「いつものやつね。」
そう言って頼んできます。
皆パートナーは承知の通りと言わんばかりです。
いつも必ず、1杯目は生ビール、ハイボール。
そして2杯目からはビダンのボトル。
それから塩キャベツに、牛角カルビ。
お決まりです。
「今日はちょっと寒いからお湯割りセットにしようかしら。」
「そうだな。」
「そうしましょう。」
そんな感じで注文を済ませていました。
そうすると、お母さんが急にそういえばと…
「メール届いていたわよ!」
と嬉しそうな表情で画面を見せてくださいました。
その日のお昼に送ったフェア告知のメールです。
「私の携帯はいつも電話しかしないし、メールなんて誰からも来ないの。だからいつも牛角からこうやってメールが届くのが楽しみなのよ!」
とてもとても可愛げのある表情でそう言います。
その顔が今でも忘れられません。
こんな寒い日に寒い中来てくれた常連のご夫婦にはいつも心温められます。
今日は土曜日。
忙しい中でろくにお話もできませんでしたが、一言二言ずつは言葉を交わせました。
いつも来ていただいている常連様のご夫婦。
なぜか、とても見守られているような気がします。
それぐらい温かみのあるご夫婦にできること、最大限におもてなせたらなと思います。
そして、そんなお客様が、笑顔に溢れたお客様が一組でも多く増える営業を、牛角を創っていきたいそんな想いを強く心の中に刻みました。