2017.01.30
店舗のみなさんの投票により選出された2016年12月度の「Gィィ~んストーリー」を紹介します。
牛角都留店 『成人おめでとうの手紙』
年末年始の営業で、数人の都留店のPAとお隣の河口湖店へヘルプに行った時のことでした。ピークタイムを少し過ぎた頃で、ホールをぐるぐるまわってバッシングをして洗い場に運んでを繰り返していました。
その中でお食事も終わりに近づいた4人の家族のお客様のテーブルをバッシングする機会がありました。
とても仲良さそうに話していらして、盛り上がった雰囲気だったので、会話の邪魔にならないように静かにバッシングしていたのですが、お父様のお話があまりにもおもしろかった為、腕に力が入ってしまい、お皿を重ね合わせる時に少し大きな音をたててしまいました。
「ほら、お姉さん動揺しちゃったじゃん!」と、お母様がお父様に笑いながら言ったので、
「お父様のお話しがとてもおもしろくて動揺しちゃいました」と私が返すと、家族のみなさんがお父様を中心にとても楽しそうに笑ってくれました。
その後バッシングを続けながら、会話に入れていただき、私も自分の家族の話をしたりして、その中でもうすぐ成人式があることを話すと、お祝いの言葉をいただき、とても幸せな気持ちになりました。
ちょうどデザートの注文をたくさん頂いてる時間で、デザートを提供するのに少し時間がかかりそうだったので、一緒に頼まれていたお茶を早めにお持ちし、少しでも快適にお待ちいただけるように気を配りました。
それから少し経って、ホールを歩いていると、レジの方から先程のご家族の小学生くらいの娘さんが私に駆け寄ってきて、1枚の紙を手渡してくれました。
そこには、娘さんが書いてくれたと思われる、「せい人おめでとう」の字とかわいい絵、そしてお母様の「成人おめでとう!!笑顔最高♡今年もSMILEで☺」のメッセージがありました。
とてもびっくりしたのと、うれしかったので、思わず泣いてしまいました。
仕事に慣れたり忙しくなったりすると忘れそうになってしまう笑顔やおもてなしの心の大切さをまた思い出すことができた出来事でした。
そのお手紙は勤務時にいつもつける名札の裏側に大切にしまってあり、私の宝物となりました。
2016.12.26
店舗のみなさんの投票により選出された2016年11月度の「Gィィ~んストーリー」を紹介します。
牛角 高宮店 『喜びに満ちた老夫婦』
11月の最終土曜日。雪がちらつき始め一層寒くなった今日この頃。今日はいつもにも増して車通りが多い日でした。いつも通り数人のパートナーと開店準備をしていました。
「最近寒くなったね。去年の今頃より今年のほうが絶対肌寒いよね!」
そんなたわいもない話をしながら、皆各々に開店準備に勤しんでいました。そしていつの間にか開店の17時前。次から次へと今日シフトインしているパートナーが体を震わせながら出勤してきます。
そして開店10分前…
皆輪を描くように集合します。
「11月26日土曜日、朝礼を始めます!!今日の売り上げ予算は…」
そんな感じで朝礼が始まり、予算の確認、ポジションの確認、
予約の確認、連絡事項が続きます。
さて、いよいよ開店!
17時から続々とお客様が来店します。車が多く出ていたせいか、その日は開店と同時にお客様が流れ込んできます。そんな勢いの中パートナー全員が忙しく動きます。
時間で言えば、あれは17時45分頃、いつも見慣れたお客様がご来店しました。
二人とも少し小柄でお父さんは厚手のジャンバーに手袋を着け、お母さんはニット帽にマフラーをグルグル巻きにして少し寒そうに入ってきました。
「いらっしゃいませ!こんばんは!」
いつも馴染みのお客様が来店され駆け寄りました。
「あれ、今日はちょっと遅いですね!」
どのパートナーもその老夫婦のことはよく分かり皆話します。
いつもであれば17時10分前には来て店の外で待っています。
春も夏も秋も冬も。
「今日もバスで来たけど全然時刻通りに来なくてね、だいぶ待たされたわよ。」
そんなことをお母さんはニコニコしながら言っていました。
お客様をいつものお席にお通しすると、
「いつものやつね。」
そう言って頼んできます。
皆パートナーは承知の通りと言わんばかりです。
いつも必ず、1杯目は生ビール、ハイボール。
そして2杯目からはビダンのボトル。
それから塩キャベツに、牛角カルビ。
お決まりです。
「今日はちょっと寒いからお湯割りセットにしようかしら。」
「そうだな。」
「そうしましょう。」
そんな感じで注文を済ませていました。
そうすると、お母さんが急にそういえばと…
「メール届いていたわよ!」
と嬉しそうな表情で画面を見せてくださいました。
その日のお昼に送ったフェア告知のメールです。
「私の携帯はいつも電話しかしないし、メールなんて誰からも来ないの。だからいつも牛角からこうやってメールが届くのが楽しみなのよ!」
とてもとても可愛げのある表情でそう言います。
その顔が今でも忘れられません。
こんな寒い日に寒い中来てくれた常連のご夫婦にはいつも心温められます。
今日は土曜日。
忙しい中でろくにお話もできませんでしたが、一言二言ずつは言葉を交わせました。
いつも来ていただいている常連様のご夫婦。
なぜか、とても見守られているような気がします。
それぐらい温かみのあるご夫婦にできること、最大限におもてなせたらなと思います。
そして、そんなお客様が、笑顔に溢れたお客様が一組でも多く増える営業を、牛角を創っていきたいそんな想いを強く心の中に刻みました。
2016.11.28
店舗のみなさんの投票により選出された2016年10月度の「Gィィ~んストーリー」を紹介します。
牛角 岡谷店 『少しの心使い』
10月も終わりに入り、夜はだいぶ肌寒く感じる時期になったころ。
女性のお客様がご来店しました。
年齢も若く、こちらから見たらスカートもはいていたせいか、少し寒そうな格好?に見えました。
寒い日には、スカートのお客様や、女性の方にはご案内しておしぼりを持っていく時に、一緒にひざ掛けを持って行くのがお店の習慣になっていたの
で、そのままお客様に言われずにひざ掛けをもって行きました。
自分もこんな日にはひざ掛けが欲しいと感じるなーという思いもあって「よかったらお使いください」とお客様にお渡ししました。
お客様は笑顔で「ありがとう」と言って受け取ってくれました。
そしてお食事も終わり、アフターでお茶をお出ししました。
その時には何もなかったのですが、お客様が帰った後アンケートを見てみると、そこにはひざ掛けが言わずに来たこと、最後に温かいお茶が出てきた
ことの感謝の気持ちが書き込まれていました。
ある程度マニュアルにそっていたことがお客様にとってはスタッフの気遣いとして受け取ってもらえていることがとても嬉しかったです。
2016.10.31
店舗みなさんの投票により選出された2016年9月度の「Gィィ~んストーリー」を紹介します。
牛角 須坂店 『小さな笑顔』
夏の間、ほぼ毎週土曜日のオープンから来て頂いているご家族のご来店が最近ありませんでした。
早い時間帯でしたので、お子様ともよく遊んだりしていたので少し心配していました。
そんな折、久しぶりにご来店されたので「お久しぶりですね。」と話しかけると、お母様が場所を移動し、理由をお話ししてくれました。
お子様が病気になってしまい、入院した事。
今は大分落ち着いたそうですが、今度手術をする事。誕生日が近いので、牛角でお祝いをしたいと思いご来店された事。
最初は、とてもショックを受けました。しかし、折角来て頂いたので何か出来ないかと考えました。
少しでも元気になってほしい、少しでも喜んで笑顔になってほしい、と思いケーキを用意して食後にお出ししました。
その時のお子様の笑顔は今でも鮮明に覚えています。
土曜日でしたので、お帰りの際に声掛けが出来ず動き回っていたら、お母様の方から自分を探しにきてお礼を頂きました。
様々な事情がある中でのご来店なので、喜んで頂いてとても嬉しく、とてもありがたく思います。
少しでも早く元気になって欲しいと心から願います。
2016.10.04
店舗みなさんの投票により選出された2016年8月度の「Gィィ~んストーリー」を紹介します。
牛角 直江津店 『煙草の煙』
8月の半ばお盆を過ぎそれでもまだ忙しい営業中のことでした。
お若いご夫婦でご来店されたお客様。お腹がふくらんでいるのが分かりました。
その時ウェイトをやっていた私、席がちょうど一つ空きそのご夫婦に
「すぐに準備し、ご案内致します!5分程お時間頂いてもよろしいですか?」
とお伝えしPAにリセッティングをお願いしました。
するとすぐにPAが戻ってきて
「隣のお客様がタバコ吸われているので妊婦さん嫌がるんじゃないですかね?」
と私に言ってきたのです。
迷いましたが個室のお客様に事情を説明すればお席を譲っていただけないかと思い、個室のお客様にお願いしに行きました。
「お客様。大変恐縮ですが実はたった今妊婦さんがご来店されてお席は空いているものの隣のお客様がタバコを吸われていまして・・・
妊婦さんには元気な赤ちゃんを産んでほしいのでよろしければお席を譲っていただけませんか?」
とお客様にお願いをしました。そうするとお客様は、快く承諾して頂きお席をすぐに譲ってくださいました。
それからお席の準備ができたのは20分後でした。
「お客様。大変お待たせいたしました。こちらご案内いたします。」
お客様の対応に追われ自分も焦りがあり、お客様にはなんで時間がかかったのかを説明が出来ていませんでした。
待たされたことで不機嫌そうなご夫婦。
お席にご案内しやっと、お客様に事情を説明することができました。
「お客様、実は空いていたお席の隣のお客様がタバコを吸われておりお客様には元気なお子さんを産んでほしいので、
他のお客様に事情を説明しお席を譲っていただいたんです。」
「そうだったのか・・・そこまでしてくれるなんてありがとう。」
不機嫌そうだった顔が笑顔に変わりました。
その後もその個室からは楽しそうな声が聞こえていました。
スタッフ全体、いや、お店全体が一つになれた気がします。
ひとりひとりの行動が笑顔に繋がる。そう実感できた瞬間でした。
これからもひとりひとりの行動を笑顔に繋げていきたいです。
牛角 直江津店の店舗理念「笑顔満点~思いやりのある接客~」
をこれからも継承していきます。